イノセント・ボーイズ

イノセント・ボーイズ [DVD]

イノセント・ボーイズ [DVD]

公式サイト:http://www.gaga.ne.jp/innocent-boys/


●子役メモ
キーラン・カルキン Kieran Culkin 1982年9月30日生
エミール・ハーシュ Emile Hirsch 1985年3月13日生
ジェナ・マローン Jena Malone 1984年11月21日生


●感想

…観終わったあと、思わずため息の漏れる映画です。
キーラン・カルキンが出てる」「少年もの」「イノセント」…そんな言葉に引かれて借りた私なので対してストーリーには期待していなかったのですが、予想を上回る展開に 観ていて疲れがたまってしまいました。

・・・・・以下存分にネタバレ・・・・・


主人公フランシス(エミール・ハーシュ)の手によって描かれる漫画(落書き)の中で、彼と親しい友人の少年たちが、アニメーションでゴッツい兄ちゃん達に変身するのがこの映画の特徴のひとつ。ただ、ストーリーが進んでいくにつれて随所に挟み込まれている このアニメは、好みの分かれるところだと思いました。


私の場合、小さい頃に見た忍者タートルズですら最初は引いてしまったくらいアメコミの作風(恐ろしい肉体美?)が苦手だったので、これには思わず閉口しました。タートルズはその後好きになったけど…これはちょっと無理でした。2度目(吹き替え)を観た時は早送りしちゃった…。


何より残念なのが、タイトルの「イノセント」が作中で見つけられない…もとい、見つけ難いこと。
少年たちの友情はともかく、主人公が書き綴る漫画は幼さばかりが先走って、純粋さは感じられない。気に入らないシスターをもの凄いバケモノとして描いているあたりは、夢を見ているというより妄想にふけって現実逃避しているようにしか思えませんでした。


ヒロインとの絡みも、幽霊だとか、フランシスの脳内で展開するアニメの設定だとかのせいで、淡い恋というイメージも無かった。むしろ 肉体的アプローチの方が印象に残ってしまうし…フランツ自身を好きになれないと、この映画は面白くないのかも。


かろうじて キーラン・カルキン演じるティムが「イノセント」な部分があったかなぁ。その最期は壮絶なものだったけど(軽ーくスプラッタです)、普段の行動の仕方や 友人に対する彼の気持ちは、余計なものを含んでいない、純粋なものに思えました。


ヒロインのジェナ・マローン、何ともいえない色気がありました。
当時は気にしていなかったのですが、何ともタイムリーな事に先日リーアム祭りで借りてきた「グッドナイト・ムーン」でリーアム演じるベンの お姉ちゃん役をやっていた子だった事に今気付きました。派手な顔立ちではないのですが、やっぱり美少女ですよねぇ。