アンナとロッテ

アンナとロッテ [DVD]

アンナとロッテ [DVD]

双子(子役さんは双子ではないけど)の女の子が可愛かったので、ジャケ借りです。
そう言えば同じ双子もの のトムとトーマス(感想はこちら)もジャケ借りだったなぁ。双子大好きです。


アンナとロッテは双子の姉妹。
母親の死によって、それぞれ別の場所へと引き取られていく。
結核を患っていたロッテは、いわゆるええとこのお嬢さんになって、健康だったアンナは働き手として叔父叔母の家でこき使われる。その後、アンナは叔父の虐待を見かねた神父に保護され、児童擁護施設に入り、メイドとして自立するけど、ロッテとの連絡はとれないまま。

・・・・・以下存分にネタバレ・・・・・

そう、アンナはメイドさんなんです。
最初のお宅での制服は、ロングスカートにロングのエプロンで特に反応はしなかったのですが、次のドイツの伯爵家での制服が可愛かったです。膝丈の黒のワンピース、ふんわり膨らんだパフスリーブ。鍵編みに近い 目の太いレース使いが可愛いエプロンと、それに合わせたカフス。たーまーらーん。(…)


アンナに会いに来たロッテも同じ制服でお手伝いをしてくれるのですが、メイドさん同士がいちゃこらこいてる図が可愛くてめろりました。伯爵夫人の娘も双子なのも良い。仲良し姉妹、こんな風に一緒に働けていたら、同じ場所にいられたら、どんなに幸せだったか。


そこの女主人の伯爵夫人が、また良いキャラで…それなりに憎らしい部分も持ち合わせているのですが、アンナをとても気に入っていて(最初に髪の毛を梳って頬を撫でたのにはびっくりしましたが/笑)事あるごとに構ってくれて、結婚するアンナにあれこれ服を選んでくれます。女主人とメイドさんって…良いなぁ。(←森薫先生に影響されてます)


その後の人生は、とても切ない。
ロッテが恋したダビットはユダヤ人、アンナが結婚したのはドイツの軍人。…作中に挟まれる「現代(老女の2人)」を観ていれば その後の展開がなんとなく読めます。実際に物語の中で それぞれが大切なひとを失い、それでも会いに来たアンナを ロッテが「もう姉妹じゃない」と攻め立てるシーンは悲しかった。


お互いの確執は現代のシーンまで続き、言い合いの末に2人は少しだけ寄り添うことができました。ハッピーエンドとは言いがたいけど 心が暖かくなるラストシーンだと思います。


●公式サイト : アンナとロッテ