アニメ 鋼の錬金術師全話視聴感想

ようやく全話消化しました。
原作とアニメは違う、というのは分っていますし アニメにはアニメなりの良さや面白さがあるとは思うのですが、如何せん42話「彼の名を知らず」以降の話の展開についていけずテンションダウン。結局 最後まで浮上できません で し た ・・・_| ̄|● ゜。


とにかく並んでいる巻だけ借りていって 飛び飛びに観ていたのがいけなかったのかなぁ。それとも 原作も同時進行で2巻ずつ読んでいったせいで 多少混乱してしまったからか。面白くない、訳ではないけど、わからない点が多々ありました。


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・* 以下ネタバレ *・
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とりあえず、ホムンクルスの定義って何ぞや。
人体練成で失敗してホムンクルスが生まれる、という事になっていました。では「成功」して生まれるものは何なんだろう。そもそも人体練成は人造人間(ホムンクルス)を生み出す事を指すんじゃなかったっけ。


ひとの形をしていなくてもダンテ(=錬金術師)には それをもっともらしく成形する技術があったようだし、肉体の構成物質は人間と同じで人語を理解する理性(精神)がある生き物、しかも最後のほうには記憶(魂)まで得ていた彼らは、成功例じゃないのでしょうか。


そうなると、代価とリバウンドの違いも気になる。
エルリック兄弟は母親の練成に「失敗」して そのリバウンドでアル自身(肉体を含めた全て)とエドの左足をなくしている。その後、エドはアルの魂の練成で右腕も失うけど、彼は真理を見た後で右腕を「代価」としてアルの魂を練成し鎧へ定着したのだから、この場合は等価交換の理に適った「成功」でしょう。賢者の石(=代価のいらない都合の良い練成のためのエネルギー源)があろうとなかろうと、鎧のアルがいる限り右腕は戻らないように思うのですが…うむぅ。


あと、ロゼをここまで引っ張った理由もよく分らない。
ドレス着てくるくる回ってるロゼを観ても神秘性も何も無く…ラストシーンをああいう劇的なシチュエーションにするための演出なんでしょうけど、むしろあのドレス姿は真剣味にかけているように思いました。その赤子が門を開く道具みたいに使われていたけど、アル(賢者の石)を使っているとはいえ、門を開くために何かを練成した訳ではないので錬金術の基本(理解・分解・再構築)をあまりにも無視していませんか。


うーん。
映画を観るために と思って観はじめたのに、今は劇場版の世界に対する不信感だけが募っております。でも、観るんだろうなぁ…途中まで 本当に面白く観ていただけに、最後でこうなってしまって(←自分が理解できない、という事も含めて)悔しいです。


関係無いけど、今回初めてレンタルで10本以上貸し出しすることができない事を知りました。