皇帝ペンギン

先週末、ようやく皇帝ペンギンを観てまいりました。


感想が出てこないほど、とにかく癒された。
ドキュメンタリーという事で「ディープ・ブルー」のようなものを想像していたのですが、ナレーション(語り)が入ることによって 絵本のような作品になっていました。


氷上を歩く姿、腹で滑る姿、求愛のダンス、卵や雛を足の上に乗せたままのカカト歩き、水中でのロケットのような泳ぎ、ブリザードに耐えるために皆で固まって丸まった背中…などなど。色んなペンギンの姿が見られて大満足。


でもやっぱり ぼてぼてとした行進と、ヒナの毛玉のような ほあほあっぷりが素晴らしく可愛かった…!それから、ぴぃぴぃ鳴くヒナを愛しそうに嘴でつつく仕草や、ペアのペンギン同士で首元からゆっくりと嘴まで撫でる仕草は、キスそのもので、人間と変わらない(もしくはそれ以上の)愛情を感じました。


実はこの映画、ペンギンの可愛さ以外にも見所があって 大画面に映し出された雪のなめらかな白、海の透きとおった青が息を飲むほど美しい。ペンギンが出てこないシーン(とくにOP)では、清らかな南極の風景に見入ってしまいます。


一時間半という短い作品にも関わらず、感動して涙が出てしまうシーンも、思わず吹き出して笑ってしまうシーンもありました。劇場まで観に行って 損はない作品だと思います。