スリング・ブレイド
- 出版社/メーカー: 角川エンタテインメント
- 発売日: 2005/08/26
- メディア: DVD
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●公式サイト : スリング・ブレイド
●子役メモ ルーカス・ブラック Lucas Black 1982年2月29日アラバマ州ダンヴィル生
ジャケ借りでした。
程よく田舎な南部の街が舞台なせいか 雰囲気が良くて、腰を据えてじっくりと見たくなる映画なのですが…いかんせん結末が…どうなんだろう。見終わった後に、どうにも すっきりしない感覚がありました。
「アイ・アム・サム」の時も やるせない気持ちでいっぱいになったけど、これは もっと切ない。話の展開としては理解できるし、主人公にも共感できるからこそ、予想された結末が悲しい。
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・* 以下ネタバレ *・
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殺害シーンが、凄い。
あまりにも あっけなくて、静かでした。直前まで相手と会話をして、その内容も 真面目に殺害後の相談で。あげくに殺害後に大好きなビスケットにカラシをつけて食べ始める。ひとを殺す というよりも 虫を駆除するのに近いテンションでした。
監督のインタビューにもありましたが、登場人物の純粋な心に和まされるシーンがしばしばあります。主人公のカールはもちろん、先入観を持たずに彼を友人だと受け入れる少年フランクも、本人はゲイでも 友人である母子家庭の2人を心から愛している友人も、言葉の端々が温かいのが良い。
実の母と その不倫相手を「制裁」した為に入院した彼が、再び優しさ故の殺人で犯罪者となってしまう。カールの素朴で実直な性格と、純粋さをじっくりと描いている前半部分があるので、実際に凶器を振り下ろすまでの緊張感が半端ではなかったです。切ないし、やるせないけど 良い映画だと思いました。
ええと、気を取り直して(笑)。
フランク役のルーカス・ブラックくんの演技が良かった。
表情がはっきりと見て取れるところ、子どもらしいのにハスキーボイスな所がお気に入り。作中で「話し方が好き」とカールとお互いに賞め合う台詞があるのですが、本当に魅力的な声だと思いました。82年生まれって事は もう20歳超えてるんですよねー…想像したくないなぁ。
あと、カールが洗礼を受けるシーンはびっくりしました。神父さまが カールの頭をひっつかんで濁った川に仰向けにドボン!子役さんの聖体拝領シーンは何度か見た事あったけど、これも文化ですねぇ。