少女漫画に親しむ会。

少女漫画って何だろうなぁ…と考えて、とりあえず「観用少女」の作者の川原由美子先生の作品ならハズレは無いだろうと手にとって見ました。


BREATHに収録されている「PARK」と、翡翠の森に収録されている「ゴージャス-GORGEOUS-」は、それぞれタイプの違う女の子のお話ですが、どちらも 少女ならではの身勝手さを持っています。


女でなく、子どもでなく。
少女という存在は自分の中に、ひとつの世界をつくりだす力があると思う。他人から見れば思い込みだと言われそうなものでも、それに見合う自分を演出する努力をする。虚構でも理想でもたいして変わりは無い。


親や友人からどれだけ揺さぶられても壊れないものなのに、少女自身のちょっとした心の動きで崩壊するような脆さを持った世界。些細なきっかけで分解されて再構築されていく内部。女の子の頭の中って、複雑なようで結構単純なのかもしれない(←他人事かよ)。