無限の住人 19巻 / 沙村広明

無限の住人(19) (アフタヌーンKC)

無限の住人(19) (アフタヌーンKC)

18巻を読んだ時(この辺)に最後の方でかなり真面目にテンション落ちて、本誌を追うのもやめていて、19巻を買うのも迷ったのですが…買ってよかった…!ああもう、やってくれるな沙村先生。


百二十一幕の表紙(本文9ページ2コマ目の続き?)とか百二十七幕の表紙とか、もう瞳阿と夷作さんのツーショットを見るだけでテンションが上がります。ちょっとこれ世の中の身長差萌えなひとびとにちからいっぱい押し付けたい。


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・* 以下ネタバレ *・
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胴体まっぷたつにされた夷作さんが、生きてました。
や、もう。彼のあまりに見事な いいひと かつ地味っぷり(…)に不死実験の被験者であることをすっかり忘れてました。沙村せんせいは相当な ドS でいらっしゃるので、こういう良い方の驚きっていうのは 正直嬉しいです。凛と万次さんの再会よりも感動しました(笑)。


俄然元気になってる瞳阿が、本当に可愛い。
しかしよく下半身が分ったねえ。巨躯だからだとは思うんだけど、色々考えてしまいました。


凜VS綾目歩蘭人…というか、お凜さんの一方的なボコりも素晴らしかったです。瞳阿と一緒にいると どうもお姉さんぶってる凜の、久々にブチ切れたタンカが良かった。あと、アクションシーンを見て改めてこのひとの描く女体が好きだなあと思いました。男性の身体は硬質そうに描くひとなのに、女の子の身体は華奢なんだけどちゃんと柔らかそうなのが良い。


それでも、今回一番に見処は山田浅右衛門だと思う。
白眼むいて鼻から「ピヒィー」とか蒸気出した辺り マサルさんを思い出しました。この不死解明篇は、イっちゃってるキャラが面白かった*1。怖畔(オズハン)しかり山田浅右ェ門しかり…やってる事自体は残酷なんだけど、思わず吹き出してしましました。その一方で、虎エ門のような良心的なキャラクタも作れるから、漫画全体が下品にならず 面白いままでいられるのではないでしょうか。

*1:まだ終わってないけど