雨が降ったらしい。

外に出ると アスファルトが黒光りしていた。ここ数日、夜はかなり冷え込んでいたが、今夜は 湿っぽくはあるものの、凍えるような寒さではない。


朝方まで作業をして、昼頃に起きた日。
窓もドアも閉めきったままコタツにもぐりこんで、ヘッドホンで耳を塞いで過ごしていたら、外の気配を知ることも無く一日は終ってしまう。


夜になれば 暗闇の中、人目を気にせず外に出ることができる。そこで初めて、今日という時間が残した足跡を、ひとり、見つけるのだ。