舞-HiME 第23話「愛情と友情、非情」

まずは、碧ちゃんVS命。
扉を突き破ろうとして、何度も がむしゃらにミロクをぶつける命の動きがかっこよかったです。野犬のような目付きも野性的で良いし、舞衣に答えを求める時の泣きそうな表情も可愛い(…)。


命に「何が本当の好きか」を問われた舞衣の脳裏には、海辺で号泣する命がフラッシュバックしてましたが…あの時 思いっきりふっ飛ばしてたもんなぁ…おお泣きしてるのにフォローもしなかったし。あんなに傷つけておいて、今更 命のこと本当は好きだ、なんて言えないですよね。


「そう育てられたから」「好きだと言ってくれる、傍にいることで喜んでくれる」。命が兄(黒曜の君)側につく理由は単純明快。その真意はさておき、好きとか大事とか、そんな曖昧な感情よりも明確である事は確かです。…子どもは、わかりやすいものが好きだもん。


深優 復活は綺麗でした。
何でしょう あの凄み…深優さまとお呼びしたいくらい美しいです。包帯をびろびろと翻して飛んでいくさまは、どっかの秘密の忍者さんに見えました(…切ない)。今後の活躍が楽しみです。


一方の 雪之VS静留
雪之&遥ペアは、一見 雪之が遥に依存しているように見えますが、彼女を守ることで存在意義を見出していたように思います。彼女がいたから負けずに、正しくいられた、というか。ちゃんとお互いを必要としているんですよね。


同じ女同士の関係なのに、邪な想いだから、と片思い覚悟でいた静留にしてみれば、一番目障りなペアだった事でしょう。今まで生徒会でずっと一緒に活動してきて、彼女たちを見てきていただけに溜まりに溜まったいたのではないでしょうか。遥ちゃんが、雪之を守ろうとすればするほど、想いが受け入れられる事の無い静留は苛立つ。


今回 2人を藤乃邸に差し向けたのも、同じく生徒会だった黎人さんというのが皮肉ですね。今後は凪を使って静留を誘導するようですが…黎人こそ静留に斬られてしまえ、と思ってしまいました。


最後に、奈緒VSなつき。
かつて復讐を目的に動いていた なつきが、今度は新たな復讐者である奈緒に襲われる。永遠の悪循環ですがな…。奈緒ちゃんは、ジュリア丸出しで自分の欲(仕返し)を優先して動いている所を見ると、もはや守る気はないのかな。


あと気になったのが、大切なひとの処遇について。
碧ちゃんは「HiMEの大切なひとが消えるたびに(後略)」と言い、なつきは「HiMEが破れる時、そのHiMEの思う一番大切なひとの命が失われるんだ」と言う。この表現の違いは、大事ですよね…。本人不在につき、代わりにやきもきするファンが多数いると思う(笑)


碧ちゃん、敵意丸出しの命を傷つけずに自分だけが傷ついて、それでも目的を達成した姿に感動しました。大きなひとだなぁ。遥ちゃん、惚れました。ほんとに男前。泣いた。詩帆ちゃん、どんどん自分で自分を追い込んでいるように見えます。シスター…もう、ほんとに、どうかご無理はなさいませんよう…。舞衣ちゃん、嘘に苦しんで生きてきた分、シスターの嘘を責められない所があるんじゃないかな。


次回予告は目に毒…でも、ここは素直に期待します(笑)
向こうでは、もう今日(日付としては明日)なんですよね〜…いいないいなー。