無限の住人 18巻 / 沙村広明
- 作者: 沙村広明
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/06/23
- メディア: コミック
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前巻での様子から、夷作さんが五体満足で帰ってくるなんてことはないだろうとは思っていたのですが、あんな風に発見されてしまうのは辛い。本誌で見たときには、既に瞳阿の回想に入っていたのでどんな風にあそこまで辿りついたのか知らなかったのですが、道中は そこまでシリアスじゃなかった分、あの沈みようが胸にきます。
この作品の倫理は 解り難い。
というか、この不死実験篇の裏テーマが読み取り難い。不死のために多くの命を犠牲にすることに対する医者の葛藤とか、天津に復讐をしたかった凛が いつの間にか彼自身や彼を崇拝する瞳阿と共闘するようになったこととか、天津の周囲の環境の激変とか…もう誰の敵が誰、とはっきり言い切れない状態のような気がします。成長であったり、風化であったり理由はそれぞれにあるんでしょうけど、話の展開が読めなくてもどかしいです。