色の秘密 / 野村順一

色の秘密 最新色彩学入門 (文春文庫PLUS)

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「色彩は光であり、光は電磁波である」。
色は目(視神経)で認識するものと思いがちですが、世の中には手のひらや皮膚で色が見える(識別できる)ひともいるんですよね。


中には、音を聴いて色を見ることのできるひと(色聴所有者、というらしい)もいるのだとか。
私自身、友人知人をはじめバイト先(声を使うお仕事なのです)で聞く声を色に当てはめるくせがあるのですが、単なる感覚の遊びだと思っていたので これにはびっくりしました。音(この場合は音階、ですが)を聴き、色に還元することを「色彩共感覚」というそうです。音楽と色彩が結びつくなんて、何だかロマンチックですね。


以前、水が言葉を理解するという本( こちら )の時に 言霊の話を出しましたが、音にしても色にしても振動によって伝わるもの(=目には見えないもの)が、他の物質や人間に及ぼす影響は 仕掛けがわからなければ「不思議」でしかない。


もちろん不思議を不思議のままでおいておくのも面白いと思う。でも そこに根拠が無くても、法則をしらなくても反応できてしまう身体があるというのは凄いことなんですよね。せっかくの機能なら、使わねば損だと…思いませんか(宗教の勧誘みたいだなぁ/苦笑)。


文系の道を選び、そのまま文系だからを言い訳にしてはや○年。すっかり触れることのなくなってしまった用語に四苦八苦しながらも、知りたい、面白い と思える分野です。