オリバー・ツイスト

オリバー・ツイスト(上) (角川文庫)
観て来ました、オリバー・トゥイスト。
うむぅ、評判悪いですね…個人的には2回、3回と観たい作品なのですが。


でも、確かにエンターテイメント性はないと思います。道徳的すぎるというか…少なくとも万人受けするような作品じゃないので、行くなら自分ひとりで行く映画かと。ちなみに 私は原作未読、映画も「オリバー!」(ミュージカルアレンジ)のみ視聴済みで行ってきました。


さて、話の展開は置いといて(…)、ロンドンの街並みと子役の可愛らしさには、素直にめろめろできる作品です。オリバー役のバーニー・クラーク(Barney Clark)は かつてのハーレイ・ジョエル・オスメントを思わせる「憂い」の表情が綺麗な子で、お人形さんのようでした。しかし病的に細かった…歩きつづける足は棒のようだし、服を脱がされるシーンではあまりの身体の薄さにCG?とか思う始末。


で、脇役ですよ。てゆうか子供ですよ。(←しょたこんめ)
スリ仲間の子どもたち、オリバーがいた貧救院中の少年少女、みんな可愛い。そしてスリ集団のリーダー格、ドジャーを演じるハリー・イーデン(Harry Eden)が男前すぎてどうしようかと思った。


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・* 以下ネタバレ *・
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動いてる間は可愛いんだけど、ふとした表情に色気があって 何だこの子!とひとりで打ち震えてました。「飛ぶ教室」のマッツ(フレデリック・ラウ)みたいに、ちょっと丸めなんだけど そこが男の子らしくて良い。ナンシーの事でビルにかみつくシーンもカッコ良かった。


海外の映画サイトをでいくつか静止画を見つけましたが*1、オリバーをひっぱって街中を抜けるシーンの表情は素晴らしいです。ある意味で老け顔なんだろうけど、あの歳で男らしい凄みを見せられるというのは凄いなぁ。


ドジャーに次いで良かったのがお調子者のチャーリー役のルイス・チェイスくん(Lewis Chase)。ちょっと小さめの瞳にネズミっぽい口元で愛嬌たっぷり。ハリポタ初期のウィーズリーさんちの双子(ジェームズ&オリバー・フェルプス)が好きなひとにはたまらないと思います。もうひとり気になるのが貧救院でオリバーの隣にいる ちょっと背の高いブロンドセンター分けの少年。名前不明。


ドジャーもチャーリーも改造ジャケットで多少もっさりしてますが、首元にはタイ、頭には帽子(ドジャーはバイアスタイをリボン結び&ハット、チャーリーは黒タイ&赤いキャスケット)で きちんとコーディネイトされているので、衣装も もっとじっくり観てみたい。写真集(資料集)を出してほしくなるような衣装・美術でした。

*1:公式はギャラリにもっと子役の写真を載せてください