ブレイブストーリー 3回目

ブレイブストーリーワールドガイド
3回目を観てきました。
実は19日に2回目を観に行っていたんですが、他のDVD感想を書くので疲れてしまってコメントし忘れてました。1回目の感想と大差なかったのと、シーンごとのデティールを観に行ったようなものだったのが理由。回数を重ねても読み取れるものが増えるでもなく、目を凝らして見つけるようなおもしろいネタも無く…それでも 3回目を観に行ってしまうのは何故なんでしょう。

ちなみに去年の 7月8月 を読み返してみると、ホントに脳内鋼祭りで おめでたいなあ…合計8回観てました。それに比べるとブレイブは まだ冷静に見ていられる作品なのかも…原作の影響もあるのかな。

とことで、3回目を鑑賞し終えて私的最萌えキャラはゾフィだと気付きました。
ワタル可愛いしミツルきれいだけど、萌えの度数だけでいうとゾフィ皇女がダントツ。てゆうか矢島ボイス*1は凶器!先週のBLOOD+も最後の最後で凶器*2 振りかざしてましたね。しょたボイスよりもろりボイスの方が凶器なんですよね…まるっこいフォルムも か わ い い !

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・* 以下 ネタバレ *・
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小説「ブレイブ・ストーリー」において「幻界(ヴィジョン)は旅人の心を映し出すもの」として存在していました。そのため ワタルが幻界を自分のプレイしたRPGの世界観を無意識のうちに反映させていたし、キ・キーマにルゥ叔父さんを ミーナに母を重ねたり、現実世界で抱えている問題と対峙していくようになっていました(この辺りは「ドリーム・バスター」のDPと似てる)。

これはミツル側も同じ事で明記されていたものだとゾフィ皇女→叔母が対応していたのですが、映画版では削られた登場人物が多い事もあってか、その設定は まるごと削られたものとして納得していたのですが…キャラクターデザインをみると「アヤ→ゾフィ」のように思えます。

そもそも原作の芦川美鶴にとって、叔母と妹は全く違う存在です。
家族を失って叔母と生活していた美鶴にとって、叔母は受け入れ難い現実の象徴でもあり、最終目的(アヤ)の為に乗り越える障害として その顔によく似たゾフィ皇女が配置されていたんだと思うんです。

今回、映画でそれをアヤにすげ替えてしまったのはちょっと短絡的だったんじゃないかと思いました。や、意図的にやっているのなら厳しいな というか 悪趣味だな(←同じ顔を踏み躙っていかねばならない というところが)。

ミツルがゾフィから闇の宝玉の在り所を聞き出し、その側にある鏡について「(そのひとの)一番苦しむものが映っている」と説明され、さらりと「きっと貴女(ゾフィ)が映っているのでしょうね」*3と返すシーンに違和感があるのは、2人の相似をミツルが自覚している事を示しているからなのか、それとも原作の名残りで そのセリフが起用されているのか 判断しかねたからかも。

DVDリリースまでの間に シナリオブックとかフィルムブックが出ると思っているのですが、上映館数が減っているのに まだ情報が無いので ちょっと不安…。

*1:矢島晶子さんの声

*2:カイ兄ちゃん、僕のシュヴァリエにしてあげる

*3:アンタ本当に小学5年生ですか。