機動戦士ガンダム00 最終回

正しくは「セカンドシーズンの最終回」かな。それとも「テレビ放映版の最終話」かな。水島さんったらもうー。

何はともあれスタッフの皆様お疲れ様でした。
久しぶりに たくさん考えながら視聴していた作品でした。色々あるけど、私は この作品が好きです。

一期序盤の数話、華奢で華やかなキャラ・ガンダムのデザインに似合わないストイックな展開に魅せられ、一期終盤の鬱展開に振り回され、二期序盤の勢いある展開に驚き、二期中盤からのループ展開に滅入りつつ、機動エレベータ倒壊の数話で持ち直したけど…やっぱり終盤から今日の最終回まで、わからないことばかりでした。

作品の作り手の意図するところはともかく、作品そのものを観て、自分で何かを理解したいと思うのはトシのいったヲタクの悪い癖かもしれませんが、面白いとか好きと思ったものくらいは、ひとに語れる程度には理解したいじゃないですか。

あたまわるくてもいっしょうけんめいかんがえてみてたら、きっとさいごには…とか甘い考え持ってましたすみません。現時点では腑に落ちないラストだなあ、としか言えない。

二期00は本心を語り合う相手がいるひとが少なくて、キャラクタのほとんどが孤独で自己完結している印象があります。

みんな心の中では色んなこと考えているんだろうけど、それを本編でちらりとも出してくれないから、察することもできない。視聴者として共感も反感も抱けないのは寂しかった。

中盤以降何度も繰り返されていた「話し合い、分かり合う」という言葉が浮いていた(ように感じた)のは、それを口にできるほど分かり合って人間関係を築いていたキャラがいなかったからじゃないでしょうか。

一期の刹那の手紙へ呼応するようなマリナの手紙とか、沙慈のモノローグはあったけど「相手が聞いていなくても語る」ような独白じゃなくて理解したいひと/理解してほしいひとと語らうシーンがほしかったです。相手に伝えたいからこそ言葉にするんじゃないのかよー。

あと各所で言われている描写不足には同意せざるをえない…。私が知りたいと思うところ(主にディランディ・ハロ関連)が作品にとって開示不要と見なされた部分だったのかもしれませんが。

音声だけでも映像だけでもないアニメーションで、テレビシリーズで4クールもあった作品なのに、勿体無いなあと思います。

2010年の劇場版まで、ゆっくり考えたいです。