エマ 7巻 / 森薫
- 作者: 森薫
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2006/05/25
- メディア: コミック
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書店で手にとって、あまりの分厚さに2冊とってしまったかな と思って確かめてしまいました。
さて本編。
人身売買と聞くと どうしてもダークな方向に物事を考えてしまうのですが、今回もエマさんは ひとまず五体満足きれいな身体のまま解放されたようで安心しました…変な意味でなくメイドを愛する森先生で良かった。
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・* 以下ネタバレ *・
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かつて同じように ひとさらいに会い、娼館に売られそうになったエマの、逆らった(逃げ出した)事によって始まったロンドンでの生活。
空腹感に幼少期を思い返すシーンもそうだし、ミセス・トロロープのお屋敷でのプロポーズシーンも2人の初めてのデートだった水晶宮と重なる。読み進めていくと、これまでのストーリーが鮮やかに蘇ってきました。
魅力的なキャラクタがたくさんいたので、ここで終わってしまうのは寂しいけど、エマとウィリアム 2人の物語としては笑顔のラストシーンになって良かったです。エマさん お幸せに…*1
個人的にはメルダース家の様子をもっと見てみたかった。
実際どのくらいの期間働いていたのかわかりませんが、あそこのメイドさんたちの働く姿の描写は素敵だった。たぶん、作者が一番喜んで描いていたであろうシーンだから(笑)。
今回、エマを心配するターシャ姿にじんわり来たのですが、エマが照れ屋なせいか どうも一方的のような気がしました。お互い ちゃんと友達だと思っているとは思うのですが。あと、アデーレさんをもっと観たい。
最終巻で一番印象深かったのはモニカ姉さま。
超のつくシスコンで微妙にフェミニスト(?)の素敵なお姉さんだとは思うのですが…強烈すぎた。旦那のフレデリックさんも いかにもな感じだったので、2人の馴れ初めも観てみたいです。フレデリックを選んだ理由はエレノアとの会話で少しだけ出ていたけど、どんなテンションでお互い会話していたのでしょう。
*1:でも ぶっちゃけウィリアムとじゃ幸せになれそうな気がしないんですが(←暴言)。