僕たちの戦争

僕たちの戦争 (双葉文庫)期待しないで見てた*1ら面白かった…!
ノローグが多いドラマというのは漫画的…というか どうも安っぽい印象があったのですが、この作品は全然違った。シリアスな空気を台無しにしない程度のウィットに富んだ会話とか、見苦しくなく、かつ飽きさせないカメラワークとか、最後まで楽しめました。

健太と吾一の存在はバイロケーション的な演出?と思ったのですが…相似は偶然っぽい。タイムスリップ後、元いた時代から そのひとの存在が消えてしまうのではなく、違う誰かと入れ替わり それぞれが投げ出さずに、あてがわれた立場(人物)として生きるのが面白い。

タイムスリップものに お約束のタイムパラドックスは、現代に残してきた彼女の出生に関わるもので、結果的にケンタの存在が1945年から消える(死/現代に戻る のどちらか)によって事無きを得た…でいいのかな。

正直、現代パートでの周囲の人間との折り合いについては多少納得できない部分もありましたが、だからこそラスト以降の人間関係が気になるというか。ぜひ原作も読んでみたいです。

役者さんの演技にも引き込まれました。
一人二役森山未来さんは演技からアフレコまで きちんと二役こなされていて素晴らしかった。身体全身で演じる、というのを久々に見た気がします。内山理名さんのもんぺ姿も可愛かった…(←演技じゃないけど)。あと玉山鉄二さんは かっこいいのだという事にようやく気付いた。

*1:先週のカクレカラクリがスゴかったからネ!